はじめに
和装やアップスタイルのヘアセットをする際、「毛たぼがない!」と焦った経験はありませんか?特に急な着付けやイベントの前日など、準備不足のときに限って手元にないものです。毛たぼは髪のボリュームを自然に出したり、形を整えたりするのに欠かせないアイテム。しかし、実は“家にあるもの”で十分に代用できることをご存じでしょうか?

この記事では、美容師の知識と現場での工夫をもとに、毛たぼの代用品として使える身近なアイテムや自然に仕上げるコツを詳しく解説します。今すぐ準備できるものから、プロも活用するテクまで紹介しますので、困ったときの参考にしてください。
結論:毛たぼは「素材と形」がポイント!代用品でも自然に仕上がる
毛たぼの役割は、髪のボリュームを出し、形をキープすること。そのため、代用品を選ぶときは「軽くて、柔らかく、摩擦がある素材」を意識することが大切です。さらに、髪色になじむ色を選ぶことで自然な仕上がりになります。
例えば、黒髪の方なら黒い靴下やストッキング、明るい髪色の方ならベージュ系のタオルなど、色味を合わせるだけでも仕上がりが格段にアップします。
毛たぼの代用になるもの10選
① 靴下(丸めて使う定番代用)
古くなった靴下を丸めて輪ゴムで留めるだけで、ドーナツ型の毛たぼが完成します。柔らかくて形も崩れにくく、髪の中に仕込んでも自然です。厚手のものほどボリュームが出ます。さらに、靴下は素材によって仕上がりも変わります。綿素材ならナチュラルな質感に、ナイロン系ならしっかりとしたハリが出るため、用途に応じて選びましょう。余った靴下の口部分を切り落として筒状にすると、髪を通しやすくなり、シニヨン風にも仕上がります。
② スポンジ(柔らかく形を作りやすい)
キッチン用のスポンジをカットして使えば、軽くて形を自由に調整できます。摩擦があるので髪が滑りにくく、ピン止めもしやすいのが特徴です。特に黒やグレーなど暗めの色を選ぶと髪色に馴染みやすく、見た目にも自然です。使用前にビニールを剥がし、少し揉んで柔らかくするとフィット感が向上します。厚みの異なるスポンジを組み合わせれば、和装ヘアや夜会巻きにも応用できます。
③ タオル(厚みを調整しやすい)
フェイスタオルを折りたたんで丸め、輪ゴムで固定すると即席の毛たぼに。厚みを自在に変えられるため、アップヘアや夜会巻きなど幅広く対応できます。タオルの素材によっても仕上がりが異なり、マイクロファイバー素材は滑らずに固定しやすいのが利点です。髪色に合わせて黒や茶色のハンドタオルを使うと、万が一見えても自然です。さらに、軽くスプレーで固めると型崩れ防止になります。
④ メッシュネット(軽くて自然な仕上がり)
ヘアネットや野菜用ネットを重ねて使うと、通気性がよく自然な膨らみを作れます。軽いので長時間のセットにもおすすめです。ネットは柔軟性があり、髪の形に沿いやすいのがメリット。特に夏場の和装や長時間のイベントなど、蒸れを防ぎたいときに最適です。重ねる枚数でボリュームを微調整できるため、好みのシルエットを作りやすくなります。
⑤ ウィッグの毛束(見た目も質感も近い)
使わなくなったウィッグの毛を丸めて毛たぼ代わりに使えば、見た目が非常に自然。色や質感を合わせることで、どの角度から見ても違和感がありません。毛束をゴムでまとめてからネットに入れると、扱いやすく再利用も簡単。特に部分ウィッグを再利用する方法は、美容師の現場でもよく使われています。余分な毛をカットして長さを調整すれば、オーダーメイド感のある仕上がりに。
⑥ コットンやティッシュ(応急処置向け)
外出先で急に必要になったときは、ティッシュやコットンを軽く丸めて使えます。ただし形が崩れやすいので、短時間のヘアセット向きです。より安定させたい場合は、ティッシュを小さな袋やネットに入れると型崩れ防止になります。旅行先や結婚式場などで急場をしのぐのに便利で、応急処置として覚えておくと安心です。
⑦ ドーナツ型ヘアクッション(100均アイテム活用)
100円ショップで手に入る「お団子メーカー」や「ドーナツ型クッション」は、まさに毛たぼ代わり。安価でサイズ展開も豊富なため、一つ持っておくと便利です。柔らかく通気性がある素材を選ぶと、長時間でも快適に使えます。さらに、中心部分をカットしてサイズを調整すれば、自分好みの高さや丸みを出すことも可能です。
⑧ ストッキング(中に詰めて固定しやすい)
ストッキングをカットして中にタオルや綿を詰めれば、形を自由に調整できる毛たぼが完成します。柔らかく、髪色にもなじみやすいのがメリットです。滑りが良く扱いやすいため、まとめ髪のベースづくりにも最適。色付きのストッキングを使えば、髪色と合わせてより自然な印象になります。複数本を重ねて使うと、しっかりとした土台を作れます。
⑨ 毛糸玉(自然なふくらみが出せる)
毛糸を丸めて輪ゴムで留めるだけ。ふわっとした質感が髪となじみやすく、軽い仕上がりになります。特にボブやミディアムヘアの方におすすめ。毛糸の色を髪色に近いものにすると違和感がなく、まとめ髪の中で自然に溶け込みます。柔らかさと軽さのバランスが良いため、長時間の使用でも疲れにくいのが魅力です。
⑩ 使い古したウィッグやエクステの毛
自然なツヤと質感を再利用できるので、プロの現場でも代用品として使われることがあります。まとめ髪の中に仕込むと、見た目も完璧です。不要になったエクステを軽くまとめてネットに入れることで、毛たぼのようなボリュームベースを簡単に作成可能。耐熱素材のものなら、形をドライヤーで整えることもできます。
自然なツヤと質感を再利用できるので、プロの現場でも代用品として使われることがあります。まとめ髪の中に仕込むと、見た目も完璧です。
代用アイテムを使うときの注意点
- 固定力を意識すること:ピンをしっかり交差させて留めることで、崩れにくくなります。特にアップスタイルでは、根元からしっかり挟み込むことが重要です。交差ピンを使うとさらに安定し、長時間の外出でも崩れにくくなります。Uピンとアメピンを組み合わせて使うと、形をキープしやすくなります。固定後に軽くヘアスプレーを吹きかけると、よりホールド力が高まります。
- 髪色との馴染み:代用品の色が明るい場合は、黒スプレーやヘアネットを上からかけてカバーすると自然です。見た目の統一感を出すために、髪色に近いネットや布を薄く巻くのもおすすめです。特に写真撮影やイベント時には、照明で色の違いが目立つことがあるため注意が必要です。可能であれば自然光の下でチェックし、仕上がりを確認しましょう。
- 長時間の使用は軽さ重視:重い素材は首や頭皮に負担がかかるため、スポンジやメッシュ素材を選びましょう。さらに、バランスのとれた位置に装着することで疲れを軽減できます。重みを感じる場合は、毛たぼの形を少し平らにして分散させる工夫を。軽い素材ほど通気性も良く、夏場の使用にも快適です。
プロ美容師が教える!自然に見せるスタイリングのコツ
- 毛流れを意識:毛たぼの中心から放射状に髪を広げると自然な丸みが出ます。さらに、毛流れの方向を一定にすることで、光の反射が均一になりツヤ感が増します。ブラシを使って放射状に整える際は、手のひらで軽く押さえながら仕上げるとより滑らかに見えます。毛先が散らばらないように、ワックスを少量なじませるのも効果的です。
- 根元の逆毛で密着度を上げる:土台に逆毛を立てておくことで、ピンの固定力が増します。逆毛は髪の中間から根元に向かって軽くコームを入れるのがコツ。やりすぎると毛束が広がりすぎるため、少しずつバランスを見ながら行いましょう。逆毛を立てた部分に軽くスプレーを吹きかけておくと、持ちが格段に良くなります。特に湿気の多い日や屋外イベントでは必須の工程です。
- 艶出しスプレーを軽く使う:仕上げにスプレーを使うことで、まとまり感とツヤがアップ。スプレーは20cmほど離して、全体に薄くミスト状にかけるのがポイントです。根元付近よりも毛先中心に使用すると、重たくならず自然な輝きに仕上がります。さらに、手のひらで優しく抑えることで、髪表面が整い上品なツヤが持続します。
初心者の方でも、鏡を見ながら少しずつ形を整えれば大丈夫。慣れれば、毛たぼがなくても自然なアップスタイルが作れるようになります。コツは焦らず、左右のバランスを意識して仕上げること。角度を変えてチェックしながら整えることで、後ろ姿まで美しいスタイルに仕上がります。
おすすめの市販代用アイテム&100均活用術
- ダイソー・セリアの「お団子ベース」シリーズ:軽くて使いやすく、初心者にも最適。特にシリコン素材やメッシュタイプなど、髪質や目的に合わせて選べるのが魅力です。大きさもS〜Lサイズまで揃っており、自分の髪量に合わせたボリュームが作れます。耐久性も高く、繰り返し使えるのでコスパも抜群。さらに100均アイテム同士を組み合わせれば、プロ級の仕上がりも可能です。
- ネット通販の人工毛ベース(例:リネアストリア・ナチュラルボリュームベースなど):より自然な仕上がりを求める方におすすめ。人工毛素材は本物の髪に近いツヤと質感を持ち、光の下でも違和感がありません。商品によっては耐熱性があり、ドライヤーやコテで形を整えられるものもあります。レビュー評価をチェックして、自分の髪色や用途に合ったタイプを選ぶと失敗しにくいです。
- ドラッグストアのヘアボリュームクッション:長時間の外出でも崩れにくいタイプが人気です。柔軟性があり、頭の形にフィットしやすいため、自然な丸みが出せます。特に吸湿性に優れたタイプを選ぶと、汗をかいても快適。持ち運びにも便利で、旅行や出張先でも活躍します。パッケージに記載された使用例を参考にすると、より美しい仕上がりが得られるでしょう。
まとめ
毛たぼがなくても、代用品をうまく使えば美しいアップスタイルは十分に作れます。靴下やスポンジ、タオルなど、身近なものを工夫するだけで自然なボリュームが出せるのです。さらに、髪質やスタイルに合わせて素材を変えれば、仕上がりの印象も自由自在。たとえば、細い髪質の方は軽いスポンジ素材を選ぶと自然な丸みが出やすく、毛量が多い方は厚手のタオルで安定感を持たせると良いでしょう。家庭にある素材で試行錯誤することが、最終的に自分らしいヘアスタイルを作る近道です。
最初は少しコツが必要ですが、慣れれば数分でセットできるようになります。ピンの差し込み方や毛流れの方向を意識するだけで、ぐっと仕上がりが変わります。特に和装ヘアやフォーマルシーンでは、清潔感と立体感がポイント。鏡を二面使って後ろ姿を確認しながら仕上げると、より完成度の高いスタイルになります。ぜひこの記事をブックマークして、急なヘアアレンジのときに役立ててください。和装やお出かけの日も、自信を持ってスタイルを楽しみ、日常の中で小さな美容の達成感を感じてみましょう。

